ジョグジャ土産と言えばbakpia(バッピア):長文です(笑)
ジョグジャに住んでます、というと「Bakpiaおいしいよね」とか、「今度買ってきてね」と言われるほど、ジョグジャ土産の代表格Bakpia。日本でいうところのお饅頭かと思いますがサイズは直径3-4センチで小さ目。ベイク時間を長くして仲間でドライにしたbakpia keringと、餡の部分にややしっとり感を残したbakpia basahがあります。前者の方が日持ちはしますが、後者の方が私は好きかな。
有名なのは市街地の真ん中にあるPatukという地域にはBakpiaのお店がたくさんあります。番地にちなんで「Bakpia 25」「Bakpia 75」などいろいろあります、戦後ぐらいにはbakpiaを生業とするお店があったそうです。大体薄い黄色の箱に20個ぐらい入っていて、オリジナル味は緑豆(kacang hijau)の餡です。
インドネシアは日本の少し昔に似ているのか、お土産を相当(いや、猛烈に)買う民族です。爆買いとでもいうのでしょうか。お土産文化は日本のそれをはるかに凌駕していると思っています。家族・親戚用(日本の単位よりかなり大きい…)、ご近所さん用(同)、職場用など、このbakpiaを箱買いしていく人を見るのはもはや当たり前の風物詩です。空港のチェックインカウンターでは手荷物だけでは持ち切れなくて荷物を預ける人も多いです。個人的にはbakpiaが崩れちゃうんじゃないかと心配ですが、写真のような箱の取っ手部分は意外と破れやすくて注意が必要なんです。最近はこれもバンドで絞めるなどの改良が進んでいます。
大通りには大きなお店もあり、修学旅行、団体旅行のバスがたくさん来ています。おそらく(いや絶対)旅行会社と契約しているんだろうけど、運転手さんとかはお客さんがbakpiaをいっぱい買ってくれると嬉しいんだろうなー。娘の通う幼稚園では「bakpia作り体験」という授業までありました。さすが、ジョグジャの幼稚園。娘は早速bakpiaファンになりました。英才教育ですね。
21世紀に入るか入ったかぐらいから、bakpiaにだんだんと進化が見られるようになりました。まずは餡・フレーバーのバリエーションが増えたこと。チョコ、チーズ、紫芋(←これは好きです)など、最新のトレンドではオレオ、ミルクティーなども登場しています。
その次のトレンドとしてはニューカマーショップ(と勝手に名づける)の台頭です。特徴をいくつか挙げるとフレーバーのバリエーションの他に、①皮の部分をパイ生地に近付け、②サイズを大きくし、③おしゃれにし、➃更に嬉しい個別包装の実現です!これはお土産を分けるにも便利だし、見た目もいい。お土産をあげる方としては自信をもって持参できるし、頂いたほうも珍しくて喜んでくれるはず(と願いたい…)。このニューカマー組ですが、いくつかあるんです。私が自己紹介の時に紹介したjuwara satoeもその一つ。すっかりハマっています。
こんな感じなのですが、どうでしょう、かなり進化した印象ですよね。もはやbakpiaじゃない、と言えるかもしれません(けどご自身はbakpiaを名乗ってますので…)。これが予想を裏切らずおいしいんです。オリジナル味以外に、私は黒ゴマ味と皮にpandanという植物の香りを色を練りこんだのが好きです。pandanは「東洋のバニラ」とも言われることがあるようですが、納得です。しつこい香りではなく、ほんのりと香る感じでしょうか(個人の意見です)、お土産にもいいなと思います。その他にも「お、なかなか攻めてるな」という商品を出していますので詳しくは公式ウェブサイトでご覧ください。小さ目の箱に入った5個入りと、10個入りというのがあるので、用途によって選べるのが嬉しいですね。
このオーナーさんが経営しているGRAND ASTON YOGYAKARTAの正面に小さなお店を出しています。このホテルに泊まると15%オフなので、会議がこのホテルだったときはがっつり買います(自分&友達用)。賞味期限が近くなったり、在庫が多かったりすると50%オフになってたりします。
他の代表的なニューカマー組としてはもうbakpia kukus Tugu Jogjaでしょう。kukusは「蒸す」という意味で、Tuguは「塔」、特にジョグジャの中心にあるモニュメントを指します。ベイクではなくkukusなので、蒸しパンに餡が入っている感じを想像していただければと思います。
これの方がすでにbakpiaではないと思われます(が、ご本人はbakpiaを名乗っておられますので…)。インドネシア人のし好にはピッタリきたのか、最近箱買い&爆買いされるお土産はこちらです。まだ調査不足なのですが、この会社の関連業務でドライバーをしていた方から「日本の東京バナナから技術を学んでいる」というコメントを得ました。確認はできていませんが、実際に味も包装も東京バナナに寄せてるな(相当レベル高い)、という気もするのであながち間違っていないのかなと思います。ちなみに私の知る限りではまだバナナ味は出ておりません(ちょっと期待して待ってます)。友人たちの意見では「チョコの皮にチーズ味の餡が入ってるのが一番好き」ということでした。チョコ+チーズ、日本ではあまりなじみがない組み合わせかも知れませんね。
いかがでしょうか?ジョグジャ土産の代表格、bakpia。きっと特別なコーヒータイムを楽しめると思います。自分のイチオシ、ご贔屓bakpiaを決めるのもいいですね。
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