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Showing posts from December, 2020

風邪を引きやすい時期だから:ショウガを使ったお土産のご紹介

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 こちらは今、雨季。ひと昔の雨季、つまりスコールがさっときてその後は晴れるという雨季とは異なり、日本の梅雨のように一日中しとしと降ったりすることも。日照時間が短くなってしまうと夜から明け方は21℃から23℃ぐらいにまでなり、寒く感じます。これで寒いというのは立派な日系人の証拠、というコメントに妙に納得しました。寒い時は毛布もカーディガンも必要に感じます。  雨季だなあと思っていたら次の日は一日中晴れて気温も上がる(洗濯物も乾く)というような時は、風邪気味になってしまいがち。そんな時はショウガに頼るに限る。ということで、どんなものがあるのか書き出してみました。 ①みんな大好き「Tolak Angin(トラック・アンギン)」  昔ながらのハーブの調合を総称してjamu(ジャムウ)と言いますが、ジャワで発展したこのジャムウは既製品にもなっていて様々な製品が販売されています。そのトップブランドは何と言っても「Tolak Angin」です。Tolakは「断る・防ぐ」Anginは「風・風邪」で、風邪をひきそうだなというとき、もしくはすでに引いてしまったかなというときに活躍するものです。液体状の飲み切りサイズで出ています。 入っているのは主にショウガ、フェンネル、ハチミツ、ミント、クローブ(チョウジ)などが入っており、袋の端っこをちょっと切ってそのまま飲んでしまうか、それが慣れてなければあったかい紅茶に入れて飲みます。  今は写真の一番右のような子ども向けや、甘さを抑えた糖尿が気になる人向けの製品、錠剤、キャンディーなども出ています。私の家では写真真ん中の黄色いパッケージの液状のと錠剤を常備薬にしています。  製造・発売はシドムンチュル(Sidomuncul)という大手企業が担っており、過日社長さんにお会いしてお話しする機会がありました。小さなジャムウ屋さんをインドネシアを代表する企業にしたすごい方なのですが、興味深かったのは「とにかく女性の視点を大事にする」でした。ちなみにジョグジャカルタ市内にある5☆ホテルTenteramもこちらのグループ傘下でして、ホテルもジャワ風かつモダンな雰囲気で、テラスでジャムウも飲めますのでお勧め。人気のホテルで、あのオバマ大統領もご利用になったそうです。(下の写真はプールサイドのカフェスペース)  脱線ついでに。コロナが中国や日本で騒がれ始めた時...

コロナ禍を生き残るご近所さんたちの頑張り

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 コロナ禍が世界を席巻してもう10ヶ月、いやもうあっという間に1年経過しますね。経済か健康か、のジレンマにどこの国の指導者たちも頭を抱えています。日本は今、第三波と言われていますが、インドネシアは第一波が続いていて「安定している」と自虐的な言い方をすることもあります。  今年の目標はとにかく一人一人が経済と健康の両側面から「生き残ること」だと思います。インドネシアの場合、手厚い保護はあまりありませんが、生き残るためのガッツやクリエイティビティ、チャンスはある方だと思っています。そこで今回はご近所さんの頑張りを紹介します。  まずはうちのお向かいさん。お父さん(厳密にはお孫さんがいるのでおじいさんなのですが)がちょうど学校の用務員さんを退職したタイミングでコロナ時代に突入。収入が激減しました。娘3人と長女夫婦など、結構な大家族で住んでいるので、落ち着いたころに家の軒下を利用・改造して鶏ソバ(mie ayam)屋をはじめ、長女さんは同じく軒下でいろいろなものを売り出しました。  売っているのはショウガドリンクの粉末、スープの素、チアシードなど。チアシードを売るとはなかなかの目の付け所。ショウガドリンクは一回分で1000ルピア。今の季節(雨季)は昼過ぎから雨になって夜にならないと止まない(そのまま朝まで雨ということも)ので、こういう温まるドリンクは重宝するのです。早速、お友達の分も調達しました。チアシードはご飯に混ぜて炊いているので大きいサイズのを購入。こうして町内でお金が回っていきます。鳥ソバは私が料理するのが面倒なときにお世話になっております。 次に、スマトラ出身の学生さんのケース。WA(ワッツアップ、コミュニケーションアプリ)で「火曜日にお弁当を売ります。一人前18000ルピアです」という説明と共に、写真が送付されてきました。お、これは私が好きなハイナン・チキンライス(海南鶏飯)ではないですか。早速ランチ用に3人前を注文。バイクで届けに来てくれました。  ちょっと寄ってしまっているのですが、ご丁寧に鶏ガラスープ付き。味も量もピッタリで、「次はいつ?」と聞いてしまいました。話によると、実家を離れてジョグジャの大学で学んでいる学生さんたちが計画したもので、フードロスがでないようにするために完全予約制で注文を受け、当日配布し、売り上げをみんなでシェアする仕組みにな...

20年経っても変わらない美味しさ Rumah Makan Suka Suka

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 ジョグジャカルタは学生の街と言われています。大学をはじめとする教育機関が多く、インドネシア国内および外国からも学生さんが集まります。ジョグジャをざっくり「南」「中央」「北」に分けて特徴を一言で表すと「南はモノづくり、アーティスト」「中央はビジネスやホテル」「北は学術系」となっています(個人的な見解です)。  私は中央寄りの北に住んでおりますが、これはかつて学んだガジャマダ大学周辺に縁があり気に入った(というか単に新しいところを開拓できなかった?)からです。ちょうどよくのどかな田舎っぽさとなんでも手に入る都会の便利さが共存しているのは魅力だと思います。  ガジャマダ大学に通っていたころ、よく行っていたごはん屋さんがあります。カリウラン通り(Jalan Kaliurang)のSuka Suka(sukaは「好き」という意味)というちょっと安直ともいえる名前のごはん屋さん。当時は下宿ではなく一軒家を借りてシェアして住んでいたので台所もあるのですが、それよりおいしいご飯屋さんが安い値段で楽しめるなら利用しない手はない、ということで結構足しげく通っていました。  そして、先日ほぼ20年ぶりに行ってみました。店構えは小ぎれいになっていましたが、結論から言うと、お値段OK、味OKの変わらぬSuka Sukaで、感動すら覚えました。  おすすめはayam goreng(フライドチキン)、ayam bakar(チキンをたれをつけて焼いたもの)、lele goreng(ナマズの揚げ物)です。ayam gorengと魚(Nilaという淡水魚)の揚げ物をセットメニューで、あとは単品でlele gorengを注文しました。ついでに空心菜の炒め物もオーダー。全体像が下の写真です。  まずはお櫃に入ったごはんと三種のサンバル(チリソース、写真下)が出てきました。辛いもの好きならチリソースでご飯が食べられちゃうかもしれませんね。その後、あまり待つことなく料理が出てきました。コロナ禍とはいえ、お客さんの入りは密にならない程度で上々、ランチボックスの注文も多く出ていました。 セットメニューを紹介したいと思います。これは私が注文したayam gorengのセットです。なんかいろんなものがワンプレートになっていますよね。鳥のから揚げときゅうり・トマト・キャベツは大体分かると思いますので割愛します...