風邪を引きやすい時期だから:ショウガを使ったお土産のご紹介
こちらは今、雨季。ひと昔の雨季、つまりスコールがさっときてその後は晴れるという雨季とは異なり、日本の梅雨のように一日中しとしと降ったりすることも。日照時間が短くなってしまうと夜から明け方は21℃から23℃ぐらいにまでなり、寒く感じます。これで寒いというのは立派な日系人の証拠、というコメントに妙に納得しました。寒い時は毛布もカーディガンも必要に感じます。
雨季だなあと思っていたら次の日は一日中晴れて気温も上がる(洗濯物も乾く)というような時は、風邪気味になってしまいがち。そんな時はショウガに頼るに限る。ということで、どんなものがあるのか書き出してみました。
①みんな大好き「Tolak Angin(トラック・アンギン)」
昔ながらのハーブの調合を総称してjamu(ジャムウ)と言いますが、ジャワで発展したこのジャムウは既製品にもなっていて様々な製品が販売されています。そのトップブランドは何と言っても「Tolak Angin」です。Tolakは「断る・防ぐ」Anginは「風・風邪」で、風邪をひきそうだなというとき、もしくはすでに引いてしまったかなというときに活躍するものです。液体状の飲み切りサイズで出ています。
今は写真の一番右のような子ども向けや、甘さを抑えた糖尿が気になる人向けの製品、錠剤、キャンディーなども出ています。私の家では写真真ん中の黄色いパッケージの液状のと錠剤を常備薬にしています。
製造・発売はシドムンチュル(Sidomuncul)という大手企業が担っており、過日社長さんにお会いしてお話しする機会がありました。小さなジャムウ屋さんをインドネシアを代表する企業にしたすごい方なのですが、興味深かったのは「とにかく女性の視点を大事にする」でした。ちなみにジョグジャカルタ市内にある5☆ホテルTenteramもこちらのグループ傘下でして、ホテルもジャワ風かつモダンな雰囲気で、テラスでジャムウも飲めますのでお勧め。人気のホテルで、あのオバマ大統領もご利用になったそうです。(下の写真はプールサイドのカフェスペース)
脱線ついでに。コロナが中国や日本で騒がれ始めた時、インドネシアではなかなか感染者が出なかったのですがその時のまじめな(?)冗談で「インドネシア人はTolak Anginを飲んでいるから強いんだ!」という話もありましたね。
さらに脱線。ジャカルタのスカルノ・ハッタ空港にはこちらの製品が自動販売機で売られています。日本で働くインドネシア人研修生も大好きなTolak Anginです。インドネシアの自動販売機、若干心もとないのですが、気が付いたら見てみて下さいね。
②ショウガ・キャンディー 61(Permen jahe 61)
ショウガを使ったキャンディーは日本にもあるのですが、紹介したい製品がいくつかあります。まずはこれも昔ながらのショウガキャンディーで、スーパーなどでも買えます。ジョグジャの製品ではなく、西ジャワと中部ジャワの境にある北海岸の古都チレボンの名産品です。1袋60円程度で購入でき、良心的価格が嬉しいです。ハードキャンディーではなく、周りに砂糖がまぶされていて、若干Chewyなキャンディーで、辛さはそこまできつくありません。半透明で赤いラベル、「61」が目印です。
個人的に好きなアンピャンを紹介します。アンピャンとはジャワの伝統的なお菓子で、ヤシ砂糖(gula merah)とピーナッツから作るお菓子のことを指します。通常、ヤシ砂糖、ピーナッツ、ショウガ、塩・水少々が材料で、地元の人がよくいくスーパーなどでよく売られています。ピーナッツはヤシ砂糖と混ぜる前にオーブンで焼いてあるので香ばしくておいしさ倍増。私がよく買う製品のパッケージはこんな感じです。
もうちょっとおしゃれな包装はないものかと思いますが、いっぱい入ってるのでうちでタッパーに入れ替えています。でも、あっという間になくなります…。あったかいお茶にベストマッチだと思います。個別包装にしてくれたら配りものとして行けそうですよね。
また次回もお土産候補になりそうなものを紹介しますね。今年はなかなか難しい年になってしまいましたが、今からアンテナの感度を上げてウォーミングアップをし、来年はみんなにとって希望と勝利の年になることをお祈り申し上げます。それでは良いお年を!
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