ジョグジャでお酒を飲みたいのですが…という要望
ジョグジャに来る友人たちから「お酒飲めるところない?」という相談を受けることがあります。そうですよね、暑い中精いっぱい仕事して遊んだりしたら、冷たいビールが欲しくなるところですね。ビールであればインドネシアの有名なBir Bintangで「ごくごく」「ぷはー」がしたくなります。では、ビールをはじめとするアルコール飲料についてちょっと書いてみますね。
まずは総論として、アルコール飲料の取扱いは許可制です。ホテルでも許可を取っていなければ販売は禁止です。お店・レストランも然り。ジョグジャ以外の地域でも自治体(地方政府)によっては条例で全面禁止や、かなり厳しい制限をしているところもあります。ジョグジャは外国人も多い観光都市なので許可があれば営業可能です。あとはお店自体は本当は許可を取りたいんだけれど、近隣にモスクがある場合は住民の反対を受けて許可が取れなかった、というケースもあります。逆に、かつては取り扱っていたけれど、ハラール認証を取るためにアルコール飲料の販売をあきらめたというレストランもあります(Ayam gorengで有名なSUHARTIがそれです…味の濃い鶏のから揚げにはビールが抜群ぴったりだったんですけど…残念)。あとは個人的にはパダン料理にもビールは合うと思います。ハラールのお店ばかりなので取り扱いはほぼ100%ないです…が、ジャカルタの某パダン料理店は外国人が多く訪れるせいか、ボーイさんが「ビール、用意できるよ」とコソっとささやいてくれるところもありました(当然、チップの交渉をして利用させていただきました)。
比較的入手しやすいお酒は前述のビール。Bir Bintang以外にもハイネケンやギネスなどもあります。外国人が利用するようなホテルやレストランでは取り扱いがあると思います。ホテルでもバーがあれば確実にあるでしょうし、いくつかのホテルは3☆ぐらいでもアルコール飲料の取り扱いに力が入っているところもあります。私は仕事でよく使うARTOTELでご褒美ビールを頂くことがあります。なぜか「Bintangはないけどハイネケンならある!」と自信満々で言われたのが2回続きましたけど。レストラン(室内)、プールサイドなどで頂けます。プールのしぶきがかかるかもしれませんのでご注意ください!ARTOTELについてはその名の通りアート色が濃くてちょい悪な(笑)個性的なホテルなので、また改めて書きますね。
ビールの次に入手しやすいのはワインだと思います。かつて国産以外のアルコール飲料がなかなか手に入らない時期があったのですが、その時でさえワインはありました。ただし、今も昔も割高です。「こんなの食卓用ワインじゃない?」(@1500円とか)というようなものも立派なお値段になっていることもしばしば。バリでワインを作っていますが、なかなかジョグジャではお目にかかれません。なので、バリ出張の際は2本ぐらい抱えて持ち帰っています。どこかのお店で大々的に入れてほしいな…コロナ後でいいんで…。その他のアルコール飲料としては韓国産のSojuが韓国レストランのメニューに載っています。専らレストランでの取り扱いになり、お店では私が知る限り目にしたことはないですね…。
日本から出張・旅行でジョグジャを訪れる方で、ウィスキーなどの他のお酒がないと寂しいという場合は日本で購入して持ち込んでください。上記のように、ビールと割高なワインしかない、ということですので。
ここ6,7年の間にできたホテルの中にはバーを併設しているところもあります。屋上にプールとバーを併設しているところはいくつかあり、私が行ったのはSatoria Hotel Yogyakarta(写真)とSwiss-Belboutique Yogyakartaですが、ナイスビューも楽しめるので夕方から夜にかけていくのがいいかなと思っています(泳いで、ビューを楽しんで、食べて、飲むの4点セット)。インドネシアはライブミュージック好きなので、もし演奏してたら音量大き目&重低音強めで驚くかもしれませんが。「ルーフバーがあるホテルに泊まるときはできるだけ下の階の部屋にする」が鉄則です。
番外編で、インドネシアの伝統的な地酒は?と聞かれることがあります。ジョグジャの現状では「伝統的なお酒というもの自体は存在する。しかし、なかなか手に入らない」という状況です。日常的に飲むものでtape ketan hijauというものがあります(写真)。もち米(ketan)を発酵させ緑色(hijau)に着色したもので、これをお湯割りにしたり氷を入れてアイスで飲みます。ムスリムの方も飲むのですが、個人的には微量ではありますがアルコールが入っていると思います(化学的に分析したわけではありませんが)。というのは、アルコールが体に合わなくて飲めない友人が試したところ「これは入ってるよー」と言っていたので、そう思っています。緑色に着色したもの、していないもの(白)、黒米で作ったもののあります。こちらで生活していますとアルコール飲料は身近ではないのでたまーに飲むぐらいなのですが、平常時からテンションが高い陽気なインドネシア人なので、飲まなくても楽しいおしゃべりや冗談で大騒ぎできます。素晴らしくコスパがいいと思います。それではまた!
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